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ジギー・ポップは死んだ

もう死んだ人よ

T2 トレインスポッティング を見ました(2回目)

ネタバレ大量

 

 

禁断症状が苦しくてね。

 

市内で唯一T2を上映している映画館は、水曜日がレディースデー。

水曜日はちょうど3限がぽっかりと空いているのである。うちの大学の教務課はクソだ。とりあえず2、3時限目を開けとけば昼休みがゆっくりと取れて生徒も満足だと思ってやがる。特に短期大学部は授業がぎゅうぎゅうな上にこなすべき課題も多く毎日何かに追われてるっていうのにせめて朝、すこしゆっくり眠れるか夕方早めに帰宅できるかの配慮をして欲しいね。空きコマを有意義に使えという教師ももいろんいるが、世の中には二種類の人間がいることを知って欲しい。学校で課題をやる方がはかどる人間と、そうでない人間だ。

この変な空きコマがクソムカつくのである。幸い大学の近所に住むわたしは家に帰ってコーヒー飲みながらくつろいで、また午後から学校へ行くということもしばしばだが、正直微妙。もっとゆっくりと休みたいと思う、のに。一コマは90分、昼休みは50分。たったの140分。

 

これは神と学校への冒涜だ。1限は、一度でも無断欠席すれば実習に出させてやるもんかというイカれた授業。しかも今は面談期間。面談のない生徒は別の教室にぶち込まれて授業が終わるまで出してもらえないのだ。

1限が終わるのは10:30、T2の上映は11:00、映画館までの交通手段はない。徒歩で行くしか。わたしの歩みでは30分かかるだろう。上映に間に合うかはたいへん不安だったが、10:30を迎えるとともに教室を飛び出し、学校から小走りで映画館へ向かう。とはいえわたしは学校やバイトなど止むを得ず外に出なければならない日以外は極力引きこもりをキメるような人間。なぜなら、休日まで出かけるエネルギーがないからだ。とてもきつい。

走ったり歩いたりを繰り返し、どうにか映画館に着いた時もうすでに入場ははじまっていたな。

特等席が取れた。一番後ろのど真ん中。わたしの他にお客は3人しかいなかったし、みーんなひとりで来てた。わたしもそう。

席に着くと汗が吹き出てきた。額と首の汗がすごい。汗拭きシートで拭う。結構予告の時間が長かったな。

 

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二回見たところで、どうせ細かいところはあとから忘れてしまうんだ……と思った、のでメモを取りながら見てみたらこの有様。

暗闇で手元が見えなかったため、なんとなくの勘で書き進めていたらこんなことに。いや、もうちょっといい感じに描けてると思った。

文字が重なってもわかるようにボールペンの色をちょこちょこ変えていたというのに、まさかこんなに重なっているとは。なんの意味もない。

 

 

サントラを予習済みだったので、ああここでこの曲使われてたんだなあとか思うのが楽しかった。

病院に運ばれたベグビーが身体中に繋がれた管を引き抜いて起き上がるところは『Get Up』、ベグビーに追い込まれたレントンが走ってきた車の上に飛び乗り逃れようとするあの強烈にかっこいいシーンは『Relax』

わたしもシックボーイの見てるネギ星人みたいなものが登場するPVを見て、「なにこれ」って思ったもん。『Dad's Best Friends』

新たにリミックスされたイギー・ポップの『Lust For Life』を聴くと踊らずにはいられないぜ。

 

そして「人生を選べ、ベロニカ」は良かったですねやはり。なんだろう、トレインスポッティングってのはやっぱりザ・90年代な映画というか。いつまでも斬新であるということを完全に捨てて当時のセンスをガンガンに響かせてる。(ベロニカもレントンたちのことを過去に生きていると言った。そう、この映画を愛する人間は過去に生きてるんだよたぶん)

だから、今の社会を皮肉るレントンが面白すぎて笑っちゃう。フェイスブックとかインスタグラムとか。子供を産んで後悔しろ。愛するものを失え。

 

1度目の鑑賞では、前作の映像もちらほら映って楽しかったな〜〜という印象だったけど2度目の鑑賞ではそんなに気にならなかったな。

シックボーイの泣き顔はちょっと切なく感じたなぁ。守ってやるべき立場の父親がヘロインに夢中だったんだ。

防犯カメラの映像、そして前作盗みを犯して全力疾走で逃げるレントンスパッドシックボーイ3人の顔にモザイクというか……スタンプのようなものがかけられてるのがコミカルすぎる。天才だ。

 

 

で、家に帰って今度はトレスポ1のほうを見直した。すぐにね。

続きものだし監督もキャストも同じだけど、やっぱり味わいが違うんだよな。空気感というか。人が同じでも、変わる。

 

劇場で見たものがフラッシュバックするんだよね。前作の流れた映像たちを全部覚えてる。 

 サイモンの泣き顔とか、一緒に座ってテレビを見ているレントンパパとママ。ママの部屋の財布から金を盗んでヘロインを買いに走る。死んじゃった修道委員長。20年ぶりのヘロイン。スロースリッピー。トミーはじめてのヘロイン。グラスを放り投げるベグビー。煙草を吸い崩れ落ちるレントン。Lust For Life。

 

とんでもねえ映画だよトレインスポッティング。今はまだ陶酔中という感じでラリラリしているが、きっとこの満足感もクスリみたいに切れていくに違いない。そしたらまた大学を抜け出して走って映画館へ行き、家に帰ってDVD見てまたラリる っていう生活のサイクルが出来上がってしまうんだろうな。

 

 

 

 

映画というものにハマってしばらくして、トレインスポッティングに出会った。はじめはそこそこにいい、くらいに思ってたけど余韻がすごい。何度も見た。そのうちにこれは暫定人生ベスト映画だと感じるようになった。

そしてわたしは、わたしの中のトレインスポッティングを超える作品を探すべくして映画を見まくった。自分の感性に響くようなものを探したし、ポストトレスポと呼ばれるような、この作品に強く影響を受けたであろう作品にも手を出した。でもやっぱり超えられない。もうはじめてトレインスポッティングを見たときの、あれ以上の快感は得られないのかと感じていたところ。それでも映画を見続けた。

ももう無理。こんな最高の続編を出されちまったらトレインスポッティングは殿堂入りだよ。T2をこんなにも痛くて切ない作品だと思うのには、やっぱり1というお気楽でかっこいい土台が必要なんだ。それがくるっとひっくり返った。トレインスポッティング(シリーズ)は最高に悲惨な青春映画だよ。